この半年の間に、ちょこちょこ、マスコミに出演する機会があって、おかげさまで忙しくやっております。
実は3月に共同通信社から取材を受けまして、この3月〜5月の間に、全国の地方紙、おそらく数十紙に私の記事が掲載されました。
私の地元で入手できたのは神奈川新聞で、こんな感じで掲載されていました。
■神奈川新聞の記事
この記事の中で、「高卒資格を得る選択肢は」という見出しがあり、その方法のひとつとして高等学校卒業程度認定試験、つまりかつて大検と呼ばれていた、受験だけで高卒資格を取得できる方法を紹介しました。
ところが、この記事に物言いが付いてしまいました。
「高卒認定試験に合格しても、高校を卒業したことにはならないぞ」というもの。
この手の議論は、実はよくあります。
「高卒認定試験に合格しても、高卒にならないので価値はない」という主張です。
学位授与機構の学士については、ここで散々申し上げました。
■なぜ学位授与機構の「看護学士」は大学の「看護学部卒」と同じなのか
だけど、高卒認定試験についても同様の議論をしつこく述べてくる人がいて、共同通信社の担当記者は誤まった情報を配信したのではないかと疑われています。
しかし、たいていこの議論をふっかけてくる方は、教育行政も教育法も調べずに、自分の思い込みや、狭いコミュニティ内での常識を振りかざす場合が多いため、いちいち説明するのに苦労します。
柔道でいえば、「技あり」を2回取る「一本」と、一発で決める「一本」は違うみたいな話でしょうか。
野球でいえば、ランニングホームランは本当のホームランではないという話でしょうか。
そんな方々にいちいち説明するのが面倒なので、こんな動画を制作しました。
■高卒資格と高認試験2014.5.20
直接視聴する
そもそも、「高卒資格」なんてものは存在せず、私たちが「高卒資格」と呼んでいるものは、法律的には「大学入学資格」というものであって、この大学入学資格のことを、分かりやすいから便宜上「高卒資格」と呼んでいるだけなのですよね。
まぁ、そんな常識を覆すようなことをするのがジャーナリストなり、専門家の仕事だと思っていますので、少々の批判は甘んじて受けます。参考にしていただければ幸甚です。