2012年08月14日

高等学校「早期卒業制」の検討は不要



ニュースで、スポーツや芸術で秀でた能力を持つ人向けに、2年間で高校を卒業させ、大学入学資格を付与させようという検討が始まっているそうです。

高等学校の卒業要件は、3年間の在学、74単位の修得、30時間の特別活動です。
この原則について、修業年限を2年にするとか、スポーツや芸術の活動を単位として認めるなど、機制を緩和することで、高校卒業を認定し、早期の大学入学や留学を促そうという動きがニュースになっています。

しかし、私はその検討については、全く必要性を感じておりません。

この動画ニュースを見ると、「才能のある高校生が海外で修行するためには、高校を中退しなければならず、才能を開花させることなく帰国してしまった時に、高卒の資格が無いことが不安」とあります。

このような高校生のために、私は2年間の通学で高卒資格を与える政策を導入する必要など、全くないと思っています。むしろ、何ら改革することなく、現行の制度をそのまま活用すれば良いだけです。

具体的には、現行の高等学校卒業程度認定試験を受験すれば良いのです。

「高校を2年間の通学だけで卒業資格を与える」ということは、少なくとも高校の卒業程度の学力は有しているはずで、この学力を持って8〜9科目の、高卒認定試験を受験すれば、1科目くらいの合格が達成できるはずです。
そして1科目の合格があれば、在学した高校の単位を利用して免除申請できるため、現在の制度の中で十分に、そしてかなり簡単に高卒資格が取得できるはずです。

もちろん、高校卒業と高卒認定試験合格はイコールではありませんから、「あくまでも高卒にこだわるぞ」という高校生は高卒をめざせば良いのですが、その名も「高等学校卒業程度認定試験」(=高卒と同じ程度)と銘打っている試験を運営している文科省が、イレギュラーな生徒たちのために、実質的な「2年制高校」を設置すべきではないと思うのです。

類まれな学力(例えば理科・数学系)を有する生徒を早く大学へ進学させる意味はわかりますが、スポーツや芸術分野で敢えて大学へ進学させる必要など、私はないような気がします。
あいにく、個別のケースは知らないので何ともいえませんが、ここで高校の制度をいじるべきではないと思います。

一方で、朝鮮学校高級部(朝鮮高校)の、法令上の高等学校としての認定がいつになっても始まらず、高校無償化(助成金)の問題がいつまでもくすぶっているというのも被差別感情を煽るだけなので、こちらの解決の方が急がれるような気がします。

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posted by まつもとはじめ at 23:55| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 高等学校/高卒認定試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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